2018年、世間を騒がせたアマチュアボクシング協会。

助成金の不正流用や、山根明会長の審判への圧力、用具の独占販売などが問題となりました。

 

その影で、こんな記事がLive doorニュースなどで取り上げられていたのをご存知でしょうか。

 

「ボクシング連盟より酷い競技団体 ガバナンス評価が低い卓球など」

 

日本卓球協会、ボクシング連盟よりひどいらしいです。

この記事によると、どうやら卓球協会のガバナンスとやらが、ワースト3位に入るらしい。

 

そもそもここでいうガバナンスとはなんなのでしょうか。

資料によると、以下を指すようです。

(1) 暴力根絶、セクハラ・パワハラ防止、受動喫煙防止等の取り組み
(2) 財務状況
(3) 役員紛争、不正経理、八百長防止等の取り組み
(4) 選手選考の適正化に向けた取り組み
(5) 外部からの意見等の反映
(6) 人材育成
(7) スポーツ仲裁を利用した紛争解決を行うことの意思表示

日本スポーツ協会HP掲載資料「国民体育大会における実施競技について」より引用

 

いや、これ絶対あかんやつですやん。

 

ちょっと気になったので、このガバナンスランキングとやらを調べてみました。

「HARD BLOW!」より転載・一部改変

 

競技団体ガバナンスワースト3!

1位 剣道 96.7点

2位 卓球 96.8点

2位タイ 自転車 96.8点

 

最下位と点数ほぼ一緒じゃないかあああああああああああ

アマチュアボクシングですら133.5点で、これでもだいぶ低いほうなのですが、それよりはるか後方から王者の貫禄を放ってるのがこの御三方。

 

というかね、僕もいろいろ卓球業界には疑惑を持っていました。

 

1、メーカーとの癒着の可能性

さっき、アマチュアボクシング業界で「用具の独占販売などが問題となりました。」とか言いましたが、

これ卓球もやってますよね?

だって、

 

JTTAA(日本卓球協会公認)のタグがついてるユニフォームじゃないと、大会に出れない。

 

なんじゃそりゃ!?

いやね、ラケットやラバーはまだわかりますよ。

規定の材質とか、ルールを守って作れるメーカーじゃないとダメとかあるでしょうし。

 

でもユニフォームって・・・

JTTAAが許可したメーカーだけにする意味まったくないでしょ

 

卓球ユニフォームってださいのばっかりだから、他の着たい人いっぱいいると思うんだけどなぁ・・・。

 

そりゃ、日本卓球協会が既存のメーカーを守ってるんじゃないかと、当然邪推してしまいますよ。

ユニフォームがださいのが多いのも、競争が阻害されてるからなんじゃないですかね。

 

2、エリートアカデミーとの黒い噂

当時実力的に高校生日本一と言われていた「牛嶋星羅」。

彼女は、日本卓球協会がエリートアカデミーの選手を贔屓したことにより、ユースオリンピックに出場できなかった・・・と噂されています。

 

当初、ユースオリンピックの予選大会への出場条件は、合計6回の海外大会の結果に基づいたものでした。

ただの高校生である牛嶋選手は、海外大会参加への資金がないため、2大会に絞って出場し、しかし、そこで3位と1位という結果をだして、世界卓球連盟から、世界予選大会への招待選手として唯一、指名を受けました。

 

が、その後、なんと日本卓球協会は、世界卓球連盟の規定に反し、急遽独自の選考基準に変更してしまいました。

変更後の基準は「世界ランキング」。

これは、数多くの海外の大会にでないと上がらないため、実力があっても資金のない一般の高校生はめちゃくちゃ不利になりました。

しかし、日本卓球協会が支援し、国からの補助金が出てるエリートアカデミー所属選手は、お金ばんばん出してもらえますから、海外行き放題。超有利。

 

しかも選考基準の変更は、なんとしばらく公表されませんでした

日本卓球協会の主張としては、「理事会で選考基準の変更が決まったときに、卓球専門誌と新聞記者いたし、そのとき資料も配布したから公表したし」とのことです。

 

すごいです。

 

当然、牛嶋選手も、コーチもしばらく選考基準の変更に気がつくことはできませんでした。

HPで公開されたのは、基準の変更が決まってから、2ヶ月以上たってからで、それは牛嶋選手にとっては大きなロスでした。

 

そんなわけで無事、実力No1といわれた牛嶋選手は出場できず、エリートアカデミーの選手が出場することになりました。

 

 

3、卓球施設の充実のしてなさ

いやね、これオーストラリアに行って初めて気がついたんですけど、

日本の一般人が使える卓球施設ってクオリティ低いんじゃないかと。

これ、日本卓球協会が、しっかりお金使ってがんばれるところちゃうんかと思うのです。

 

↓の画像は、僕がメルボルンにいたときによく使用していた施設です。

・卓球台が一台一台すべてネットで区分けされてる(↑のはチーム練習?で外してると思われる)

・一台に一つ、多球練習用の球、カゴ、球拾い用具がある。

・卓球マシーンが複数ある(使用無料)

・地面は滑らない大会仕様のもの

・レンタル用のラケットの質が高い

 

という、いたれりつくせりの内容。

これで、3時間で約1000円。

しかも、3時間過ぎても何もいわれないという。

 

もう一つ、別の会場でも練習してたのですが、そこはこんな感じ。

英才教育を受けたエリートだけではない、オーストラリア全体の卓球力を底上げするために、

しっかり卓球協会がお金使ってるんですよ、オーストラリアは。

世界ランキング33位のオーストラリアがこれで、3位の日本はいったい・・・

 

ちなみに、日本卓球協会の財務諸表はHPで公開されてます。

http://www.jtta.or.jp/association/tabid/146/Default.aspx

こういうのあんま読み方わからんのですが、

結構お金余ってるように見えるんですけどね。

 

僕は数字が大の苦手なので、こういうの詳しい人いたら、意見ほしいです!

 

 

ということで、日本卓球への疑問でした。